2021-01-01から1年間の記事一覧

XPLANE大学院留学説明会メモ

学生は本当に優秀だから大変。 市民権を持たない人への制限: ・job descriptionが書いてある。requirementsとして色々書いてあるが、その一つに「US citizenship or green card」が必ず入っている。輸出規制の問題。よくあるのは航空機のエンジンの図面を見…

信号変換と処理

用語の確認 トランスデューサ:ある科学量を他の科学量に変換するデバイス センサ:出力を電気信号の形で与えるもの e.g.)太陽電池は電力を取り出すために使われればトランスデューサであり、光を検出するために使われればセンサとなる。 光センサ 量子型光…

状態量を測る

流体圧力を測る 絶対圧力:真空を基準とした圧力 ゲージ圧力:大気圧との差 一次圧力計:力のつり合いによって直接圧力を測るもの 二次圧力計:物質の物理的変化などを用いて間接的に測るもの 高圧を測る 分銅式圧力計 パスカルの原理の直接的な利用 呪力加…

物体を測る

距離を測る 光による測距 三角測量:2か所から目標物を眺める 光パルス伝播時間測定:光が物体で反射して返ってくるまでの時間を測る。光なのでただちに絶対距離が分かるが数mmの分解が実用限界。光が必ず戻ってくるように反射鏡を用いる。反射鏡を設置でき…

商業資源開発

民間企業の取り組み Moon Express:長期的に白金族金属やヘリウム3などの資源開発を目指す Planetary Resources:ルクセンブルクより支援 ispace:ルクセンブルク政府との連携 主要国の取り組み アメリカ:米国市民・米国法人の商業宇宙資源開発を認める ル…

軌道上サービス

スペースデブリ除去 JAXA:導電性てざーを用いたデブリ除去の研究 ESA:「e.Deorbit」 アストロスケール 法的には国際的な枠組に関して短期間で合意することは容易ではない。 ビジネスモデルの観点では、だれがどのようなスキームで資金負担するかが課題。 …

米国の宇宙産業エコシステム

法整備 リモートセンシング商用化に向けた法整備 商業資源開発への法整備 宇宙ビジネスを進めていくための制度的担保 商業宇宙政策 金銭的支援:イノベーション支援、賞金コンテスト、政府調達 法社会制度:許認可プロセスの効率化 コミュニティ・情報サービ…

衛星および衛星データ利活用

データプラットフォーム構築 データへのアクセス、処理、解析などが特殊であるという課題を解決 AWS planet:独自のデータプラットフォーム構築。自社衛星のデータ+他の衛星のデータを獲得して統合 ランドサット:AWSのプラットフォームを活用 NOAA(米海洋…

衛星インフラ

観測衛星 可視光センサーがメイン Digital Globe:リモートセンシングで最大の売り上げを誇る。政府向けビジネスが売り上げの80%。画像品質と解像度の観点で群を抜いている。米国では法改正がなされて分解能25センチメートルまでの画像販売が可能になった。…

小型ロケット

これまでの小型衛星の打ち上げ手段 大型衛星を打ち上げる大型ロケットの空きスペースを活用:打ち上げ時期や衛星の投入軌道を選ぶことができない ISSから放出 複数の小型衛星をまとめて大型ロケットで打ち上げ: 似たような投入軌道でないと同時に行うことが…

宇宙工学入門10月15日メモ

*固体推進薬 添加物がたくさん -可塑剤:柔軟性を上げる -バインダ:結合剤 -燃焼速度触媒:燃焼速度の調節 -不透明化添加物:内部への放射電熱を防止 -安定化添加物:自発分解を防止 -消炎用添加物:火炎・煙の抑制 製造者によって品質が異なる(ノウハウが…

全体像

理論を勉強しているだけでは頭が凝り固まってしまうので、宇宙ビジネスの本を図書館でゲットして読み始めました。宇宙産業のシェアって衛星製造やロケット打ち上げの部分は全体のほんの一部で、ほとんどが衛星サービスや地上でのサービスから成っていること…

燈 輪読会 2021年9月18日 メモ

機械学習を学ぶ上で非常に大切なことを教えていただいた気がするのでメモしておきます。 機械学習って本当にいくつものアルゴリズムとかコツがあってどんどん更新されていくので体系的に学ぶのが難しい学問だと思います。 ですので、コミュニティ内の人から…

松尾豊氏講演会メモ

今日は航空宇宙ではないですが、松尾研の講演会を聞いてきました。 今後必要なスキル AI・データサイエンスの高い知識・スキル 事業領域の経験・理解・洞察 基礎的な知識とスキル、必要に応じて学ぶ力 行動力 高い視座 起業のプロセス 技術を学ぶ 社会実装の…

Inspiration4 | Q&A with Inspiration4 Crew

www.youtube.com いよいよクルー全員が民間人のInspiration4の打ち上げが明日に迫っていますね。 今日はクルーのインタビューを見ていました。時間があればこのクルーたちのドキュメンタリーがNetflixで見られるらしいので見たいですね。 内容ですが、宇宙飛…

宇宙ステーション本体システム

安全性 宇宙機のシステムとしての安全性や搭乗員の安全性を脅かすような危害をハザードと言います。ハザードに対する対処は次の3つがあります。 ハザードが発生しにくいシステムにする ハザードが発生した時には速やかに警告を発するようにする ハザードが…

宇宙の中の人間

アルテミス計画のように有人宇宙探査はこれからも拡大していくと考えられるので、宇宙の中の人間というテーマで書いていこうと思います。 人間の生存条件 酸素:酸素が不足していると低酸素症になるし、多すぎても酸素中毒症になる。 炭酸ガス:大気中の炭酸…

宇宙ロボティクス

細かいアルゴリズムはもう少し基礎を固めてからもう一度勉強しなおそうと思います。全体的な流れをまとめます。 関節角度から手先(エンドエフェクタ:EE)の位置・方向を求めることを順キネマティクス、逆にEEの位置・方向から関節角度を求めることを逆キネ…

姿勢制御系の実際

宇宙ステーションのリブーストには第一手段としてドッキング中の輸送宇宙機の主エンジンがあります。主エンジン用推薬に制限がある場合はロシアのサービスモジュールを用いたり、あるいは、ドッキング中の補給船に推薬を移し、そのランデブ・ドッキングスラ…

液体推進薬の特徴について

液体推進薬の組み合わせに応じて長所と短所があるので、まとめます。 液体酸素・液体水素 メリット: 比推力が高い デメリット: 取扱いに制約が多い 打ち上げ直前でないと充填できない 四酸化二窒素・ヒドラジン系 メリット: 推進薬を充てんしたままで保存…

宇宙システムの実際

今回はロケットシステム、人工衛星システム、有人宇宙飛行についてどのような分野があるのかをまとめていきます。 ロケットシステム ロケット本体、打ち上げシステム、追跡管制システムの3つからなります。 打ち上げロケットには従来のロケットと比較して、…

宇宙環境

今回は宇宙環境についてまとめます。 高層大気の各層の分け方は次の通りです。 気温が高度とともに減少しなくなるところを対流圏界面(tropopause)と呼びます。ここより下を対流圏(troposphere)といいます。ここから上を高層大気といいます。 対流圏界面を超…

宇宙を利用した社会インフラ整備

主な衛星搭載センサーの種類 可視・反射赤外リモートセンシング 〇直感的にわかりやすい ×夜間観測不可 ×雲にさえぎられる 熱赤外リモートセンシング 〇観測できる範囲が広い 〇人に関係する温度領域が観測可能(海面や地表面の温度) ×解像度が低い マイク…

宇宙空間の安全保障

安全保障:(軍事はあくまで手段の一つ!) 国民の生命と財産の安全及び国家としての価値の保全を保証すること 宇宙安全保障:(宇宙空間の安全保障+宇宙空間を使った安全保障という二段) 宇宙を通じて、国民の生命と財産の安全及び国家としての価値の保全…

現状の宇宙開発の概要と第4次宇宙基本計画

スペースワン→日本の民間ロケット企業 SKYBOX Imaging→すべてシリコンバレーのベンチャーキャピタルから調達し、動画像撮像が可能、1m分解能を達成 準天頂衛星みちびき(GPSの補完・補強、メッセージサービス) 政府衛星:リモートセンシング衛星ALOSシリ…

宇宙通信の基礎知識

衛星通信の特徴 衛星通信のメリット 広域性(一台の人工衛星で地球の40%をカバー) 回線設定の柔軟性・同報性、広帯域性 信号品質の均一性 耐災害性 大容量 回線コストは距離に無関係なので、遠距離通信に向いています。 また、無線であるため、回線の設定…

2040年の宇宙産業における、人材と雇用の一致

今日はSDFのフォーラムに参加します。 岩本氏:「宇宙産業が広がっている。食、ヘルスケア、ロボティクスなど。分野が広がっていくにしたがって人材が必要(宇宙以外も含めて)。もうひとつはベンチャー企業でも十分なエンジニアがいないことが問題。宇宙業…

第27章 宇宙開発支援(27.5, 27.6以外)

衛星だけでなくロボットにも興味があるので、図書館でこの本を手に取ってみました。 数式の部分はもっとちゃんと力学を勉強しないと理解できなそうだったので、先にお目当ての宇宙開発の章の数式以外を読みました。 ロボットアームの先端に人型ロボットくっ…

今後の勉強について

今日駒場図書館で人工衛星の力学と制御ハンドブックの目次を見て、3~5章は特に難しそうだなと思い、6章から9章を先に読もうと思いました。 1章が読み終わったら6章に進みたいと思います。 古典力学だけでなく解析力学もちゃんと勉強しないといけないんだな…

1.3 人工衛星の軌道と軌道制御

人工衛星の軌道はケプラー軌道で近似されます。 軌道六要素のうち平均近点離隔(mean anomaly)がどこのことを言っているのかよくわかりませんでした。 人工衛星の摂動には次のような要因が考えられます。 中心天体の形がいびつで重力にムラがある。 →重力ポ…