宇宙の中の人間
アルテミス計画のように有人宇宙探査はこれからも拡大していくと考えられるので、宇宙の中の人間というテーマで書いていこうと思います。
人間の生存条件
微小重力状態の人体に及ぼす影響
閉鎖生活空間
人工的に作り上げた人間の生命を最低限支えるための物質の循環系のことをECLSS(イクルス):Environmental Control and Life Support Systemといいます。
〇 物理化学系ECLSS:工学的手段のみを用いたもの。
- atmosphere management
- water management
- food management
- waste management
の4つの基本機能があります。
〇生物系ECLSS:自然の循環システムを取り込んだもの。
宇宙で生活するための人間工学と居住性
宇宙で人間が快適に生活するために考慮しなければならないことがたくさんあります。その一部を紹介します。
- 基本姿勢の違い:微小重力下では装置を設計する際に自然な姿勢の地上との違いを考慮する
- 身体特性:人種や性別などによって異なる身体特性を考慮して、上限と下限を決める
- 作業性:
作業性の確認には地上に巨大な水槽をつくったり、航空機で微小重力の状態を作ったりする。
- 居住性:
- 利用できる空間の大きさ:乗組員1人あたりの容積をミッション時間の関数として示すものに、セレンターノ基準という基準値がある。(人口重力を持つ宇宙ステーションでは平面面積が重要)
- これ以外にも、照明、装飾、におい、振動、騒音、衛生状態、食事、レクリエーション、人間関係など考慮することは山ほどある。