人工衛星の力学と制御ハンドブック

1.3 人工衛星の軌道と軌道制御

人工衛星の軌道はケプラー軌道で近似されます。 軌道六要素のうち平均近点離隔(mean anomaly)がどこのことを言っているのかよくわかりませんでした。 人工衛星の摂動には次のような要因が考えられます。 中心天体の形がいびつで重力にムラがある。 →重力ポ…

1.2 人工衛星の姿勢と軌道

1.2.1 人工衛星の姿勢 人工衛星は様々な物質でできており、ケースバイケースで数学モデルを使い分ける必要があります。 剛体:衛星本体、それに剛についている弾性体も含めることがある。 弾性体:太陽電池パネルや大型アンテナなど 流体:液体燃料、ニュ-…

1.1 人工衛星のミッションと姿勢・軌道制御系の役割

「きく6号」の場合 最も厳しい指向要求精度は0.01度(Kaバンドマルチスポットビーム用のアンテナ)なのに対し、次のような姿勢を狂わせる要素があります。 柔軟構造物(電池パドルなど)の振動 太陽放射圧や熱変形によって緩やかに変化する外乱トルク →リア…