衛星インフラ

観測衛星

可視光センサーがメイン

Digital Globe:リモートセンシングで最大の売り上げを誇る。政府向けビジネスが売り上げの80%。画像品質と解像度の観点で群を抜いている。米国では法改正がなされて分解能25センチメートルまでの画像販売が可能になった。最高31cm分解能。
Planet:コンステレーション構築。技術進化の著しい民生用電子部品の適用も進めることで高頻度でバージョンアップ。衛星の寿命が尽きる前にアップデートされた新規衛星を打ち上げ、随時リプレイスしていくことが基本コンセプト。3~5m分解能。

可視光以外の多様なセンサーを搭載

Spire:船が発信するAIS信号を受信するセンサー、詳細な気象データを観測するためのGPS電波掩蔽センサーなどが搭載。設計から打ち上げまでを数か月で行える。
〇AIS信号:位置情報及びほかの船体の状態情報を発信・受信する仕組み
Capella Space:解像度1メートルのSAR画像データを目指す。
〇SAR:可視光センサーでは夜間や悪天候時にには観測ができないが、レーダーであれば24時間の観測が可能。

通信・放送衛星

最近のトレンド:HTS(High Throughout Satellite)…大容量高速通信
通信衛星の分野で技術開発が進んでいるもの

  • マルチスポットビーム:周波数の再利用を可能にする技術
  • デジタルビームフォーミング:通信需要に応じてサービス提供エリアを柔軟に変更可能にする技術
  • チャネライザ:通信需要の変化に応じて接続先を切り替える技術
  • オール電化:従来の化学推進系を電気にすることで軽量化を実現

これらの技術開発を牽引する企業

  • Airbus
  • Space Systems/ Loral
  • Boeing
  • Thales Alenia Space

コンステレーションによる通信網の構築を進める企業

  • OneWeb:エアバスと協力して週15機の衛星を製造、打ち上げはアリアンスペースなどと契約
  • SpaceX
  • Boeing

測位衛星

アメリカ:GPS
欧州:ガリレオ
ロシア:グロナス
中国:北斗

地上インフラ

KSAT(Kongsberg Satellite Services):世界約20か所衣地上局を保有し、サービス提供。小型衛星向けに小型アンテナの配備と展開を進める。
Infostellar:衛星管制・運用のための通信リソースを複数事業者間でシェアするサービス。低軌道衛星では地上局設備は衛星が通る前後10~15分のみ通信を行うために非稼働時間が多い。
Kymeta:平面型の受信アンテナの開発。エンドユーザー側の設備や機器に応用。