宇宙を利用した社会インフラ整備
主な衛星搭載センサーの種類
- 可視・反射赤外リモートセンシング
〇直感的にわかりやすい
×夜間観測不可
×雲にさえぎられる
- 熱赤外リモートセンシング
〇観測できる範囲が広い
〇人に関係する温度領域が観測可能(海面や地表面の温度)
×解像度が低い
〇昼夜関係ない
〇天候に関わらない
〇処理により変化把握等が可能
×直感的にわかりづらい
地球観測衛星の利用事例
- インフラ領域(変化抽出・干渉解析・モニタリング、地形把握)
- 災害領域(土砂崩れ、新水域反Ðの区、損害額推定)
- 農林水産(森林域モニタリング、農作物の生育予想)
- 地図情報領域(都市モデル、3次元地図)
- 海洋領域(船舶監視、航海支援、オイル漏れ検知)
- 金融領域(在庫・活動量推定、株価予測)
- 物流領域(サプライチェーン可視化、物流・運行効率化)
通信のサービスは今急激に変わっている!
テレビの市場は縮小中
データ通信の在り方が変わっている
測位→道路の情報関係の市場が大きい
環境や自然資源関係の市場が大きい
commercialとしては災害対策の市場は小さい。しかし、国や自治体としては必要
インフラの将来像
測位、観測、インテリジェンスの統合がまだ進んでいない
意思決定をするための情報→インテリジェント
全体構想が必要(宇宙はあくまでツール)
自動運転技術の向上
防災
農業→スマート農業の実現
Tellus(テルース):無償でデータ利用
現状の衛星データサービス
現在の未来の間に存在する課題と解決策
- すぐ使える状態のデータを提供する
- サクセスストーリーを作る
公共事業としてのインフラ管理
- 実際に使う人たちのリテラシーをどう上げていくか
- 衛星数を増やしてみたいときに見たいところを見られるようにする
防災の分野でのみちびきの課題
- 測位衛星のデータをどう使うのか
- 観測衛星と測位衛星の両輪で進めていく
衛星データの複合利用のための取り組み
- ユーザーにとっては衛星の違いというのはあまり重要ではない(災害時には関係するデータは全部ほしい)
- プラットフォームが違ってもデータを集めることのできる仕組みをつくる
- 座標がしっかりわかるようになり、いろんな測位データで統一されて利用できるようになっている
- 新しい技術に対する拒否反応が大きいのは確か
- こういうことはこういう風に扱いなさいというマニュアル化
衛星測位:測位データには誤差が含まれているため、電子基準点という地上のインフラによって修正する必要がある。しかし、発展途上国ではそれらを利用する設備が整っていないことがある。日本から海外に直接共有できないという法的な課題が残っている。
測位端末という観点では、海外の衛星のいろんな周波数帯に対応できるようにしていく必要がある。利用者側がどのようなサービスが必要なのかを見極める必要がある。電池がなくなったら意味がない。
実用化について課題
どこで実証するのかという課題が大きい。
過去にどこまでやってどんな問題があってできなかったのか。そのとき技術が成熟していなかったのか、予算の制約で問題があったのか、非技術的な問題でできなかったのかということを過去の事例から把握したうえで、官と民が知ったうえで役割分担を進めていかなければ同じ失敗を繰り返していく。
役所の弊害:人事異動、予算の変動
企業の人やユーザー、研究者の意見を聞きながら政策を練っていくことが必要
政府がサービスの第一ユーザーとしてマーケット拡大に貢献していくという考え方がある。