XPLANE TALK メモ
高校のときにインディアナ州に10カ月ホームステイしてたので、Purdue Universityの航空宇宙にはすごく興味があって参加してみました!ホストファザーも憧れた先生もケネディー宇宙センターで話した宇宙飛行士もPurdue Universityの卒業生だったのでこの大学には思い入れがあります。
五十嵐さん自己紹介
研究内容:テーマ「地球外での建設のシステム安全(System Safety)」
地球外での建設→宇宙ステーション、月面基地など
System Safety:日本語だと近いのはビジネス分野での失敗学
⇔ Occupational Safety:労働災害
事故を防ぐときに、人間にフォーカスをあてるのがOccupational Safety。
例)人の不注意、飲酒運転などの人為
モノ・環境にフォーカスをあてるのがSystem Safety。
例)安全装置、標識など
宇宙でモノを作るときにどのようにしくらないようにするかを研究。
しくじりそうなところを可視化する。分かったうえでリスクをとるのと、何も分からないでリスクに突っ込むのでは大きな違いがある。
まず、どういう仕組みやメカニズムで事故や失敗が起こるかを考えないと、対策は分からない。
Accident Model(事故モデル)を立てる。いつでも計算可能ではない。
線形モデル
例)ドミノモデル→しくじりがパタパタと連鎖して事故につながる
作るものが複雑になってくるとこのモデルでは説明できないことが増えてくる。
非線形モデル
社会の仕組みを構造化して、影響しているfactorを分析したい。
これらを研究することによって、地球外で建設をするときにどのようなことに気をつけている。
アメリカの大学院って大変?
土山さんの意見
日本の大学院:「優秀な人」という像に向かって合わせていくイメージ。
アメリカの大学院:多少研究が伸びてなくてもいろいろな観点で評価してくれる。
日本の方が自由度が大きいというのが正直なところ。
五十嵐さんの意見
授業の課題は多いが、日本もアメリカも大変だった。
忙しいかといわれると比較できない。
加藤さんの意見
アメリカはカリキュラムがしっかりしているが、逆にそのレールに乗っていれば良い方に行く。
Campus Visitは絶対言ったほうが良い。
そこにいる先輩から生の大学院生の声を聴いておいたほうが良い。(だいたいそれがラボの本当の姿)
指導教員との相性
加藤さんの意見
実際自分が学生になって一緒に働いてみないと相性は分からない。
進学先選びをしている人→万が一その人と合わなくてもサブの候補がいるところに行く
アメリカの大学の方が教員が多いので、教員を変えるのは日本よりやりやすそう。
土山さんの意見
日本での指導教官もよかったので、そこを出てまでやる意味があるかは考えた。
「この人の研究するかもしれないんだけどこの人どういう人?っていうのを同じ学会でその人を良く知っている人から聞いたりした」
五十嵐さんの意見
全く確認しなかった。受かったのが修士で論文なしコースでしか合格をもらえなかった。→指導教官は基本的にいない。指導教官が見つかればコース変更できる。
評判うんぬんの前に指導してもらえる人を見つけるのが第一優先。
相性を考える余裕がなかった。
宇宙で何か組み立てる系なら何でもいいので探すという気持ち。
ピンポイントでそこをやっている人を見つけることができた。
加藤さんの意見
指導教官からお金をもらっている学生は指導教官変えにくそう。
全員一致の意見
修士1, 2年は誤差だから学部卒にこだわらず幅広い選択肢を持つのが大事。
アメリカ来るとすごくそれを感じるようになった(多数)
今学部卒で奨学金をとったりするのがとても難しくなっている。
日本の修士でじっくり経験を積んでから来るのも全然良い!